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更新日:2020/04/10

結婚指輪の本当の意味は?歴史や由来から学んで納得

結婚指輪の本当の意味は?歴史や由来から学んで納得

結婚が決まると、二人で決めることやものがたくさん出てきますよね。
そのうちの一つに「結婚指輪」があります。
挙式で新郎新婦が交換して、左手の薬指につける、結婚の証明のようなもの。
そんな印象を持っている方が多いと思います。

結婚指輪には、本当はどのような意味があるのでしょうか?
どうして交換するの?
なぜ左手の薬指なの?
そもそも、結婚指輪の始まりって何なの?
今回は、そんな疑問を解決する、様々な説をご紹介します。

結婚指輪の歴史と由来

結婚指輪のルーツは、実は定かではありません。

指輪そのものは、古くからジュエリーとして人々に愛好されてきました。
結婚指輪として交換する習慣はまだなかったものの、
「愛しの○○(女性の名)」などと銘を入れたり、愛の神エロスを描いた指輪など、
古代ギリシャには愛の証としての指輪が既に存在していたことが伝わっています。

指輪を初めて結婚の証として交換したのは、9世紀。
1027年に、当時のローマ教皇であったニコラウス1世が妻に指輪を贈ったというもの。
ミュールの「ローマの結婚指輪の起源」に「花婿は花嫁に金の指輪を、花嫁は花婿に鉄の指輪を渡し交換している」という記述が残っています。
その後、ヨーロッパにキリスト教が広がり、その教えとして「結婚=神との契約」という認識も広まりました。
それと共に、「神との契約のしるし」として、教会での指輪交換の儀式が始まりました。
一般的なものとして広まったのは11世紀~13世紀ごろと言われています。

日本に指輪が広まったのは、江戸時代後期から明治時代にかけて。
縄文時代に副葬品や呪術的な意味を持つ証として使用されていた指輪は、次第に日本史から姿を消していきます。
鎖国の影響もあり、再び文献などで歴史に登場し始めるのは、江戸時代後期になってからです。
その後、外国人宣教師によって指輪と共にキリスト教の結婚式が日本に持ち込まれ、結婚指輪交換も伝わったとされています。
そこに目を付けた宝飾業界が広告記事を大々的に掲載し始め、明治時代の終わりには結婚指輪という存在が次第に認識されていき、
結婚の証として指輪を交換するという文化が徐々に広まっていきました。
戦後、西洋の文化が一気に広まった高度経済成長期をきっかけに、一般階級でも結婚の儀式行うことが普通になっていき、
指輪交換も一般的に行われるようになりました。
最近では、神前式などの日本式の結婚式でも指輪交換が行われるなど、
時代のニーズに合わせて取り入れられています。

結婚指輪が持つ意味

結婚指輪は、結婚する男女が愛の証として交換し、身につける指輪のこと。
つけている人が、結婚していること・パートナーがいることを周りに証明するものでもあります。
しかし、ただ結婚の証明としてつけるだけではなく、結婚指輪には大きな心理的な意味があるのです。

もともと指輪は、古くから不思議な力を持つものとして扱われてきました。
指輪をお守りや魔除けとして身につける習慣は、ヨーロッパを中心に広く見られます。
大ヒットした映画「ロード・オブ・ザ・リング」のように、指輪に不思議な力を持たせる描写がある作品も数多く存在しますし、
戦時中を舞台にした映画などでも、愛する人と離れていても心がつながっていることを表現するために
結婚指輪が象徴的に使われる場面を、観たことがある方もいるのではないでしょうか。

このように、結婚指輪は
一緒につけることによって、相手の存在をいつでも身近に感じ、
二人の愛が永遠に続くように、と願いが込められたものなのです。

結婚指輪をつけることは、決して義務ではありません。
それでも、国や宗教に関わらず、世界中の多くの夫婦が結婚指輪をつける選択をしていることも納得できますよね。

ブライダルリングのブランドは多くありまがすが、
それぞれにブランドの歴史、コンセプト、指輪のデザインに込めた想いがあるでしょう。
また、ほとんどの結婚指輪の内側には、お好きな刻印を入れることができます。
お二人の想いにぴったりの指輪を探して、お二人だけのメッセージを離れていても指輪を通じて共有できる。
結婚指輪は、とても特別なアイテムなのです。

「指輪」=「円」について

指輪が愛の証として扱われるのは「円は終わりがないもの」だから、というのは今ではよく聞く話ですよね
実は、指輪には昔から人々が「円」に込めた深い意味があります。

切れ目のない輪の形は「永遠」を意味し、巡る四季や満ち欠けする月など、繰り返す自然・輪廻転生の観念を表すと言われています。
現存する最古の指輪は、古代エジプトの墳墓から見つかったもので、
「永遠」、「復活」、「不滅」のシンボルとして、地位や階級を表すものでした。
円を模したものを肌に身につけることにより、永遠に幸せでありたいと人々は願い、作られたものが指輪の始まりと言われています。
また、当時使われていた象形文字では、結婚は「円」で描かれており、永遠に途切れぬものを表していました。
丸い指輪の形に、この象形文字の「円」を重ね合わせ、意味を持たせていたそうです。

古代ローマでは、同様の意味で、指輪を「約束のしるし」としていました。
約束を履行すると誓うためのツールとして、鉄の輪を使用しており、
それを結婚の約束の証として贈ったものが、婚約指輪の始まりと言われています。
ただ、当時は必ずしもロマンチックなものではなく、
女性の社会的地位が低かった古代ローマにおいては、どちらかというと女性を特定の男性の所有物とするという意味合いが大きく、
そのため基本的には女性のみが身に着けるものでした。
そのため、必ずしも結婚の証は指輪である必要はなく、腕輪や首輪の場合もあったそうです。

ちなみに現代では、
「円」=「縁」と読み替えたり、
円周率=割り切れずずっと続くもの、という新しい考え方もあるようです。

なぜ左手の薬指にするの?

婚約指輪(エンゲージリング)も結婚指輪も、左手の薬指につけるのが一般的ですよね。
なぜでしょうか?

諸説ありますが、古代ギリシャが起源というのが有力です。
ギリシャ神話からの由来で、古代ギリシャでは人間の感情の中心は心臓が司っており、
左手の薬指はその心臓に繋がる血管があると信じられていました。
結婚の誓いをより強いものにするという意味で、心臓=ハートにつながる左手に指輪をはめる習慣が生まれたと言われています。

また、それとはまったく別の、とても合理的な説もあります。
現在、世界の人口の90%が右利きであると言われており、
日常生活の中では利き手である右手に指輪をはめることで、指輪を邪魔感じたり、指輪自体にも損傷を与えやすいというのは容易に想像できますよね。
左手薬指の指輪は、もしかしたら日常生活で最も邪魔にならない場所なのかもしれません。

このように、古代からの考え方と現実的な理由によって、左手薬指に指輪をはめる習慣が今日でも続いていると考えられます。

ちなみに、世界に目を向けてみると、様々な習慣があるようです。
北欧・中欧では、婚約指輪を右手の薬指につけたり、東南アジアあたりですと、足の指につける地域もあるといいます。
また日本においても、必ずしもどの指につけなければならない、という決まりもありません。
ご自身のライフスタイルや好みで、好きな指につけても何にも問題ありません。

ただ、特に日本のブライダルリングは左手薬指につけることを前提に形が作られていることがほとんどなので、
他の指につけたい方は、その指に合ったリングをよく試着することをお勧めします。

結婚指輪と婚約指輪の違い

結婚に関する指輪は、大きく2種類。
婚約指輪(エンゲージリング)と結婚指輪(マリッジリング)です。

婚約指輪と結婚指輪。
名前も似ているので混同してしまう方もいらっしゃいますが、意味合いが異なります。
婚約指輪とは、男性が女性にプロポーズするときや、結婚を承諾してもらった女性に、愛の証として贈る指輪です。
相手の女性を一生幸せにすると誓う、男性の覚悟が込められたものです。
一方、結婚指輪は結婚式で二人が交換し合う指輪。
結婚の約束の証として、それぞれが身に着けるものです。

デザインの特徴も大きく違います。
婚約指輪はダイヤモンドなどの宝石をあしらった、女性向けの華やかなデザインが多いのが特徴です。
普段使いする方も中にはいらっしゃいますが、一般的には婚約期間を過ぎると、特別な日にのみ結婚指輪に重ねる方が多いのではないでしょうか。
一方、結婚指輪は男女ペアでつけるケースが多く、つけたまま日常生活を送ることを想定しているので、
シンプルで邪魔にならないデザインが好まれる傾向にあります。

価格帯も、婚約指輪はセンターストーン(指輪のメインとなる宝石)の大きさや質によって大きな差があります。
お手頃なもので10万円前後からありますが、上限はありません。
「男性の給料3か月分」などというフレーズを聞いたことがある方も多いかもしれませんが、
現在は約35万円が平均購入価格だそうです。

結婚指輪は、婚約指輪に比べると使用する宝石(ダイヤモンドなど)も小粒であることが多いので、
婚約指輪ほど価格帯に開きはありません。
ペアで10万円前後のものから、30万円くらいのものが多いようです。
平均購入価格は約24万円。

(数字は「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」より)

それぞれの指輪の意味や、特徴を理解して、
お二人らしい指輪選びをしてくださいね。

まとめ

人々は古代から、指輪という小さな輪っかに、様々な意味や想い込めてきました。
それがいつしか、愛の証になり、お互いに誓い合う儀式や習慣を生み、
国や文化を超えて現代にまで伝わり続けています。
今後、結婚の形や挙式の様式が多様化しても、
指輪が持つ意味はおそらく変わらないのではないでしょうか。

普段何気なくつけている指輪も、
長い歴史を経て私たちのもとにあると思うと、とても神秘的で素敵なものに感じてきますよね。

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